top of page

ストレスになりがちなメガネの曇りを解消する対策とは?

更新日:2月15日

メガネユーザーにとってメガネは日常の必需品なので、かけ心地に違和感があったり、目が疲れたりといった、ちょっとした悩みは、日々のプチストレスにつながってしまいます。メガネユーザーのお悩みのひとつとして取りあげられるのが、メガネの曇り。メガネが曇る度に拭かないといけないため、わずらわしさを感じる方もいます。この記事では、メガネが曇ってしまうお悩みを解決するための対策をご紹介します。

メガネユーザーにとって憂鬱なメガネの曇り

メガネをかけていてレンズが曇ってしまうと、イライラする方もいるのではないでしょうか。曇ったからクロスで拭き取ったのに、かけ直したらまた曇ってしまい、でもメガネをかけないと見えないし…といった状況は、ストレスを感じやすいです。日常生活のなかで、鬱陶しく感じたり不便だなと思ったりすることが多い現象なので、曇りそうな場面に遭遇したりメガネが曇りやすくなる寒い季節が来ると、憂鬱になるメガネユーザーも多いでしょう。

メガネが曇りやすくなる場面としてよくあげられるのは、温かい食べ物を食べるときや温かい飲み物を飲むときです。湯気が立ち上るラーメンを前にしたり、コーヒーを飲もうとマグカップを近づけたりしたときに、メガネが曇ってしまいます。屋外と室内の温度差があるとメガネが曇りやすくなるため、寒い時期に室内に入ったり電車に乗ったりするときに曇って恥ずかしい思いをすることもあるかもしれません。感染症や花粉症対策でマスクを着用しなければならないときにメガネをかけると、温められた息がマスクのすきまから出てきて、メガネがすぐに曇ってしまうお悩みがある方も多いようです。




メガネが曇る仕組み

メガネが曇る現象が起きるのは、空気中の水分による結露が原因になっている場合がほとんどです。空気中には目に見えない水蒸気が存在しています。水蒸気には、温度が高いほど量が多くなり、温度が低いほど少ないという特徴があります。温かい空気の温度が下がると、多く含まれていた水蒸気を空気中に含み切れなくなるため、水蒸気が水滴へと変化します。これが結露と呼ばれている現象です。寒い時期に屋内の温かい空気が外気温で冷えている窓ガラスに触れて、窓ガラスに水滴が生じる現象がありますが、これと同じ現象がメガネのレンズにも起こります。

温かい空気がメガネのレンズに触れると、レンズに水滴が付着して結露が発生します。さらにレンズに付着した細かい水滴に光が乱反射してしまうため、メガネが曇って見えてしまうのです。結露は少しの温度差で生じる場合もあるため、メガネの曇りは寒い時期だけに起きる現象ではありません。体温と同じくらいの温かい息がレンズに当たったり、冷房で冷やされたレンズに温かい空気が触れたりすると、温度差が生じるためメガネが曇ってしまいます。また温度だけでなく湿度も関係するため、湿度の高い梅雨や蒸し暑い時期などは、空気中に含まれている水分が多いことによって結露が生じやすく、メガネが曇りやすくなります。さらに、レンズに汚れや油分が付いていると、空気中の水分が付着しやすくなるため、メガネが曇りやすくなります。



くもり止めによる対策方法

メガネの曇りを解消するための対策のひとつとして、専用のくもり止めを使用する方法があります。くもり止めは、レンズに塗布するだけでメガネが曇りにくくなります。メガネのくもり止めは、使用しているメガネですぐに試せる対策方法ですが、コーティングレンズなど製品によっては使用できないレンズもあるため、使用できるレンズを確認してから対策しましょう。

くもり止めは、界面活性剤などの成分を使ってレンズに親水性皮膜を作ることによって、メガネが曇りにくくなる仕組みです。通常、水には表面張力があるため、レンズに付着すると丸い水滴の状態になっており、光を反射させてメガネを曇らせてしまいます。くもり止めによって作る親水性皮膜は水と親和性があるため、レンズに水滴が付着したときに丸い水滴の状態のままではなく、水の表面張力をなくして水滴のひとつひとつが結合し、レンズの表面に水をなじんだ面の状態になります。水滴が面の状態になると光がそのまま透過するため、視界不良になることがありません。さらに水滴を面の状態に広げると、丸い状態よりも早く蒸発するため、レンズになじんでいる水滴を拭き取る必要がなく、曇っていない状態をキープできます。




くもり止めの種類

メガネの曇りを解消するのに効果的なくもり止めは、さまざまな種類があり、それぞれ使い方や効果、持ち運びのしやすさなどが異なります。スプレータイプのくもり止めは、くもり止め成分をメガネに吹きかけてからティッシュなどで拭き取って使用します。飛び散りに注意が必要なので使用する場所は考えなければなりませんが、レンズ全体に吹きかけてムラなく成分をなじませやすいです。スプレー缶だけでなくミストタイプの製品もあります。拭き取る手間はかかりますが、持続性や効果が高いものが多いタイプです。


ムースタイプは、スプレータイプと同じように、拭きかけてから拭き取って使用するくもり止めです。スプレータイプと比べると、飛び散りや液だれがしにくいのでどこでも使用しやすく、ムース状の成分なのでレンズを傷つける心配もありません。クロスタイプのくもり止めは、クロスに曇り止め成分が染み込んでいるので、メガネを拭くだけで成分をなじませられます。サッと拭くだけなので手軽に使用でき、持ち運びもしやすいため、メガネの曇りに悩まされているものの対策が手間だと感じる場合は、手軽なクロスタイプがおすすめです。比較的安価な製品が多く1枚で何回も使用できるため、コストパフォーマンスも良いくもり止めです。


シートタイプのくもり止めは、クロスタイプのように成分が染み込んだシートでレンズを拭いてなじませます。1回で使い捨てするタイプなので、衛生面が気になる方はシートタイプがおすすめです。1枚ずつ個包装になっているため、成分が乾燥することもなく持ち運びしやすいという特徴があり、旅行やお出かけの際のくもり止め対策に便利なタイプです。ジェルや点液タイプのくもり止めは、レンズに塗布して広げてからティッシュなどで拭き取って使用します。ムラに注意する必要がますが、効果や持続性が高いタイプです。コンパクトな製品が多く、飛び散りなどの心配もないので、オフィスや出先でもくもり止め対策しやすいでしょう。




くもり止め加工レンズを使った対策方法

メガネの曇りを解消する対策には、レンズにくもり止めを塗布する対策方法だけでなく、はじめからくもり止め対策用の加工を施したメガネをかける方法もあります。曇り止め対策用のメガネは、防曇レンズと呼ばれるコーティングを施したレンズを使用しているメガネです。くもり止め加工レンズによって対策を行えば、くもり止めを塗り直すなどの対策を行う必要がなくなりますが、皮脂や汚れなどを取るための通常のメンテナンスは行う必要があります。

くもり止め対策ができる加工レンズには、親水性コーティングと吸水性コーティングの2つの種類があります。親水性コーティングレンズはくもり止めと同じ仕組みで、表面張力をなくす界面活性剤などをコーティングして親水性皮膜を作り、水滴が薄く均一にレンズになじんで、光を反射しにくくするメガネです。吸水性コーティングレンズは、水分を吸収できる透明な膜をレンズ表面にコーティングして、水滴ができないようにしているメガネです。コーティングに吸収された水分は、時間が経つと乾燥して蒸発していきます。

くもり止め加工レンズを使用しているメガネやコーティングレンズは、2年程度は効果が持続するといわれていますが、時間経過とともにコーティングが剥離してしまうため、効果を感じられなくなったら、くもり止めを使用したりメガネを買い替えたりする必要があります。

拭くだけでメガネの曇りを解消できる曇り止めクロス 

サイモンでは、リーディンググラスやサングラス、メガネのケア用品などを取り扱っています。クロスやスプレー、ジェルなどさまざまなタイプの曇り止めがあり、使いやすさだけでなくスタイリッシュで日常に彩りをプラスするデザインにもこだわって物づくりをしています。

フォグストップ缶G

クロスタイプのフォグストップ缶Gは、気になるときにサッと取り出して、いつでもどこでもケアができる製品です。クロスには、レンズに親和性被膜を作るくもり止め成分が染み込んでいるので、レンズを拭くだけで成分をなじませ、曇りを解消することができます。クロスは、スタイリッシュなシルバーの丸い缶のなかに収納できるため持ち運びしやすく、1枚で約300回使用することが可能です。



まとめ

メガネユーザーにとってわずらわしいと感じるレンズの曇りは、レンズに付着した空気中の水分が温められて結露することによって起こります。曇り止めを使って対策をするなら、レンズに付着した水滴をなじませたり蒸発させたりして、曇りを解消できます。クロスタイプやスプレータイプなど、さまざまな製品があるため、持ち運びしやすさや持続性、用途に合わせて選ぶことが大切です。


bottom of page