top of page
simon logo 2022.png

老眼の予防や改善は可能?エクササイズと老眼鏡で目の健康をキープ!

更新日:2 日前

目がかすんだり文字がぼやけるなどの症状が気になりだすと、このまま老眼が進んでしまうのでは…と不安を感じる人もいるかもしれません。見づらい場面では老眼鏡を使用しつつ、目の疲労を溜めないようにすると、老眼の進行をゆるやかにできる場合があります。目が疲れたと感じたら、エクササイズを行って疲労の改善や予防につなげましょう!この記事では、老眼の原因や老眼の進行を遅らせるためのエクササイズについてご紹介します。


この症状はもしかして老眼?

老眼は、老化による症状のひとつといわれており、ピントを調整する目の機能が衰えていく現象です。早い人であれば30代後半から初期症状が現れることもあり、平均でも40代の半ばから老眼がはじまる人が多くなります。老眼がはじまる年齢は個人差があるものの、年齢を重ねていけば誰もが経験する症状です。


老眼になると、近い距離のものが見づらくなったりぼやけるといった症状が出るようになります。スマートフォンを見るときに、いつもの距離でよく見えないと感じたり画面を拡大したくなったら、老眼がはじまっているサインかもしれません。また本を読むときに小さい文字が見づらくて、見るために目を細めたり本を遠ざけたりするようになることもあります。


またピントが合いづらくなってくるため、近くにあるものを見てから遠くをみるときや、その反対の動作をするときに、ピントが合うまで時間がかかるようになります。このような状態をそのままにしていると、無理に見ようとするため目に負担がかかって疲労が蓄積したり、作業効率が低下するなどの影響が生じます。さらに老眼になると、光を取り込むために瞳孔の大きさを調整する機能も衰えていきます。


そのため、薄暗い場所で見えにくくなったり、慣れるまで時間がかかるようになる場合も。こうした症状によって眼精疲労が進んでいくと、頭痛や肩こりなど身体の不調にもつながります。近年は、スマートフォンやパソコンを長時間使用する機会が増えたため、老眼と同じような症状が出る、スマホ老眼と呼ばれる状態になる人も増えています。


老眼の症状が起きる原因は?

目のピント調整は、水晶体と毛様体筋の働きによって行われています。水晶体はレンズのような役割を果たしており、水晶体を支える筋肉が毛様体筋です。近い距離のものを見るときは、毛様体筋が緊張して水晶体を厚くし、ピントを合わせます。一方で遠い距離にあるものを見るときは、水晶体が薄い状態でピントが合うため、毛様体筋は緩んでいます。このように、見るものの距離に合わせて水晶体の厚さを変え、光が屈折する角度を調整し、ピントが合うようにしています。


年齢を重ねると、ピント調整のために水晶体の厚さを変える力が衰えていきます。水晶体が硬くなったり弾力が失われるため、厚さを変える力が弱まったり、毛様体筋が衰えて水晶体の厚みを変える力が弱くなるなどの原因があります。とくに近くを見るときは、毛様体筋が緊張した状態になるので、遠くを見るときよりも力が必要です。そのため、近くのものにピントを合わせづらくなったり、小さい文字が見づらいといった老眼の症状が出るようになります。


スマホ老眼は、スマートフォンやパソコンなど、近い距離にずっとピントを合わせた状態が続くと起きる症状です。毛様体筋の緊張状態が続いたことが原因となり、老眼と同じような症状が出てしまいます。スマホ老眼は一時的な症状ですが、放置していると眼精疲労や頭痛、肩こりなどの不調に原因となってしまう場合があります。また目の老化や視力低下につながり、老眼になる時期を早めてしまう可能性もあるため、注意が必要です。


老眼は、加齢によって起きる自然現象なので、症状が出るのを完全に防ぐことはできません。老眼になってから治療する方法もないため、症状が出始めたら老眼鏡をつけて視力をサポートする必要があります。しかしエクササイズなどを活用して、目の負担を軽減したり眼精疲労を改善し、健康を保つように心がけることが大切です。


目の疲労を改善し老眼を予防するエクササイズ

ちょっとした時間でできるエクササイズを習慣にし、意識して筋肉をほぐしたり刺激を与えることで、目に溜まった疲れが軽減します。エクササイズを行って目の健康を保てば、老眼の進行をゆるやかにすることも期待できます。メガネやコンタクトをつけている方は、そのままの状態でもエクササイズを行えます。


ピントを合わせるエクササイズ

ピント調整のために重要な働きをしている、毛様体筋をほぐすエクササイズです。スマートフォンやパソコンなど近い距離にあるものばかりを見ていると、毛様体筋の緊張状態が続いてしまいます。3つの距離にピントを合わせるエクササイズで、毛様体筋の緊張をゆるめましょう。


まず片手の親指を立てて、腕を曲げてください。そして、親指を目から15cmほどの距離に置いてピントを合わせ、この状態で10秒ほど数えます。次に、腕を伸ばした状態で親指を見て、ピントを合わせて10秒ほど数えます。最後に、親指のさらに遠くに目線を動かし、目の高さにある一番遠くにある壁や物にピントを合わせて、10秒ほど数えます。このエクササイズを1セットとして3セットから5セット程度繰り返してください。「目が疲れたな」「集中して作業したな」など、気になったときにピントを合わせるエクササイズを行いましょう。




眼球のエクササイズ

目の周りの筋肉をほぐすエクササイズです。目を酷使していると、眼球を動かす筋肉である外眼筋がこり固まってしまい、眼精疲労や痛みの原因になります。眼球を動かすエクササイズで、外眼筋をほぐしましょう。


まずは両手の親指を立てて、肩幅くらいの幅に開きます。そして、顔の上下に指を置き、顔を動かさずに目だけで上の指から下の指を見るように、眼球をゆっくり動かします。これを3往復繰り返します。次に、指を顔の左右に置いて、目だけで左の指を見て右の指を見る動作を3往復繰り返します。最後に、眼球をくるくると回す動作を行います。時計回りと半時計周りを、それぞれ3回ずつ繰り返します。このエクササイズを1セットとして、1日に3セットから5セットほど行いましょう。



血流を促進するエクササイズ

目の周りを覆っている筋肉は眼輪筋といい、まばたきをするときなどに働いています。眼輪筋をほぐすエクササイズをするなら、目の周りの血流が促進されて、眼精疲労の軽減につながります。エクササイズでまばたきをすると、眼球の表面に涙の膜が作られるため、目のうるおいも保てるでしょう。


まずは、両目をギュッと閉じて3秒数えます。そして両目をパッと開いたら、上を見るように視線を動かして3秒数えます。次に、また両目をギュッと閉じて3秒数えます。そして両目をパッと開けて、下に視線を動かして3秒数えます。続いてもう1度、両目をギュッと閉じて3秒数えます。そして両目をパッと開いたら右に視線を動かして3秒数えます。最後に、両目をギュッと閉じて3秒数えたら、パッと開いて左に視線を動かして3秒数えます。このエクササイズを1セットとして、1日に3セットから5セットほど行いましょう。



老眼鏡を使って目の負担を軽減する

エクササイズを定期的に行って目の疲労を軽減できれば、健康な状態に保ちやすく老眼の進行をゆるやかにできます。とはいえ、老眼は老化現象による症状なので、完全に回復するのは難しいのが現状です。症状が出ている場合は、老眼鏡などを使う必要があります。老眼鏡は、目のピント調整機能をサポートするためのメガネです。「これくらい見えなくても大丈夫」「ちょっと我慢すればいい」などと無理をしていると、見ようと力を使うので毛様体筋に負担がかかって疲弊してしまいます。適切なタイミングで老眼鏡を使用することも、目の負担を軽減するひとつの方法です。


基本的に、老眼鏡はかけっぱなしにするのではなく、かけ外ししながら使用します。手元のスマートフォンを見るときやパソコン作業をするときなど、必要なときだけサッと取り出して使用できます。近くの距離にピントが合うようになるので、ストレスがなくなり作業効率もアップします。老眼鏡をかけるときは、見たいものの距離と自分の視力に合わせて度数を選びます。本を読むときやスマートフォンを見るときは、顔からおよそ30cmの距離といわれています。パソコン作業をするときはもう少し遠くて50cm、手芸など細かい作業をする場合は、近くなって25cmほどです。このように、見るものによって距離が異なるため、老眼鏡の度数も変わります。まずは眼科を受診して自分の視力を正確に測り、どれくらいの距離のものを見たいかに合わせて、適切な度数を選びましょう。


老眼鏡と聞くと、高齢の人がかけるものとかオシャレではないというイメージがあって、かけるのに抵抗を感じる人もいるかもしれません。しかし、老眼鏡もオシャレなデザインやトレンドのデザインのものが増えています。かけっぱなしにするものではないからこそ、普段は挑戦しづらい個性的なデザインや明るいカラーなどを選ぶこともできます。ファッションやなりたい雰囲気に合わせて選び、オシャレを楽しみながら使用してください。



まとめ

老眼は、目のピント調整を行っている水晶体や毛様体筋の老化によって起こる症状です。年齢に応じて誰もが経験する症状ですが、日頃からエクササイズを行って目の疲労を溜めないようにしていれば、進行を緩やかにできるかもしれません。ピントを合わせるエクササイズや眼球を動かすエクササイズで、毛様体筋をほぐしたり目の周りの血流を促進させて、快適に過ごしましょう!


bottom of page