アウトドアで「見えにくい」を解決!めがね・サングラスの曇り対策
- サイモン編集部
- 5月15日
- 読了時間: 8分
穏やかな気候の春や、外でのアクティビティを楽しめる夏は、アウトドアのハイシーズンです。アウトドアでは、紫外線対策などのためにめがねやサングラスを使うシーンが多くあります。そのようなアウトドアシーンで困るのが、めがねレンズの曇りです。曇りへの適切な対策をとることが、アウトドアを安全に楽しむためには大切です。この記事では、アウトドアに合うめがねの種類や、めがねの曇りを解消するための対策についてご紹介します。
アウトドアに合うめがねとは?
春から夏にかけて気候のよい時期になるため、キャンプや山登り、釣りなどのアウトドアを楽しむ人が多くなります。自然を感じながらゆったりと過ごす人や、運動などをアクティブに楽しむもいるでしょう。めがねユーザーがアウトドアを楽しむ際は、普段かけているものをそのまま使うことも可能ですが、より快適に活動できる機能性の高いものも多く販売されています。また、普段めがねをつかっていない人でも、アウトドア用としてめがねやサングラスを使っている場合もあるのではないでしょうか。
屋外でのアウトドアに欠かせないのは、UVカット機能付きのめがねです。アウトドアでは屋外で1日中過ごすことも多いため、紫外線の影響は避けられません。目から入る紫外線は、肌の日焼けに影響するだけでなく、疲労の原因にもなります。UVカット率の高いめがねや紫外線透過率が低いものを選ぶと、目への負担が軽減され、アウトドアをより楽しめます。
調光機能がついためがねは、紫外線の量でレンズの色が変化します。紫外線が多い場所では、サングラスのようにレンズの色が濃くなり、紫外線が少ない場所では色が薄くなってクリアなめがねに変わります。キャンプなど、屋外とテントのなかを行き来するようなアウトドアに向いているめがねです。また、偏光機能付きのめがねは、光の反射をおさえられるのが特徴です。釣りをする際に水面で反射する光や、運転中に道路やフロントガラスから照り返す光などをおさえてくれます。濃い色のレンズではなくても、不要な光の反射をおさえつつ可視光線を透過させるため、視界をクリアに保ちやすいめがねです。
普段から、度がついためがねを使っているユーザーは、アウトドア用にサングラスや機能性のあるめがねを使うときも、度付きにする必要がでてきます。新しくアウトドア用のめがねを用意する手間を省きたい場合は、オーバーグラスがおすすめです。オーバーグラスは、いつものめがねの上にかぶせてつけられるサングラスです。めがねより少し大きいサイズで、レンズの機能やカラーの濃さなど、いろいろな種類があるので、アウトドアシーンに合わせたものを選べます。

アウトドアで困るめがねの曇りはなぜ起こる?
サングラスやめがねは、アウトドアで欠かせないアイテムですが、気温差や湿気の影響でレンズが曇ってしまうことがよくあります。たとえばキャンプや登山など、山で楽しむアウトドアの場合、春や夏の季節であっても朝晩は冷えることも多いでしょう。テントや車内の暖かい空間から気温の低い外に出ると、あっという間にめがねが曇ってしまいます。また、焚き火や調理をしているときに、立ち上る蒸気や煙で視界が真っ白になった経験がある人も多いかもしれません。
めがねが曇る大きな原因は、結露です。空気中には多くの水蒸気が含まれており、温度によって含みきれる水蒸気量が異なります。気温が高いほど多くの水蒸気を含むことができ、気温が低いほど含み切れる水蒸気量が少ないという特徴があります。そのため、暖かい空気が急に冷やされると、含み切れなくなった水蒸気が水滴に変わります。外の冷たい空気が室内で温められためがねレンズにふれたときに、水蒸気が水滴に変わってレンズにつき、結露が生じます。めがねレンズに丸い水滴がついていると、光があたって乱反射するため、曇った状態になり、視界不良が起こります。アクティブに動いているときや運転中などにめがねが曇ると、視界を妨げるだけでなく安全面にも影響します。めがねやサングラスを使う際は、しっかりとくもり止め対策をして、アウトドアを安全に楽しみましょう。

くもり止めの効果とメカニズム
めがねの曇りを取るためにまず思いつくのは、クロスでレンズを拭くことです。とはいえ、メガネが曇るたびにその都度拭くのは手間がかかります。アウトドアの最中に作業や動きを中断しなければならないとなると、わずらわしさを感じてしまうこともあるでしょう。運転中や作業中にめがねが曇って視界不良になるリスクを避けるためにも、めがねが曇らない対策が必要です。そこで曇り対策に役立つアイテムが、めがねのくもり止めです。くもり止めには、界面活性剤などの成分が含まれており、レンズにコーティングすることでめがねを曇りにくくします。
もともと水滴には表面張力があり、レンズについたときも丸い状態を保っていますが、くもり止めの仕組みによって、水滴が薄く広がって面の状態になります。くもり止めに含まれている界面活性剤には、水になじみやすい親水性という性質があり、レンズに塗ると親水性被膜と呼ばれる膜をつくります。親水性被膜は、水滴の表面張力を弱めるため、水滴がレンズの表面になじみやすくなるわけです。水滴が広がることで、光の乱反射が防止され、レンズの曇りが解消されるという仕組みです。また、水滴が面の状態になったほうが水が蒸発しやすくなるため、乾燥した状態を保ちやすくなります。
アウトドアにぴったり!くもり止めの選び方
くもり止めには、いくつかの種類があります。種類によって使い方や持続性、持ち運びやすさなどが異なるため、それぞれの特徴を知って、自分に合った最適なくもり止めを選びましょう。
クロスタイプ・シートタイプ
クロスタイプは、めがね拭きのようなクロスにくもり止め成分が染み込ませてあるタイプです。1枚のクロスで何度も繰り返し使えます。一方、不織布などの小さなシートに成分が染み込ませてあるシートタイプは、1枚ずつ個包装になっており、使い捨てになっています。どちらのタイプも、めがねを洗ってからレンズの両面を拭くだけでケアできます。ですが、効果が長続きしにくいものもあるため、気になるときにこまめに拭くなど、定期的なケアが必要になります。小さなケースに収納できるクロスタイプや個包装のシートタイプは、コンパクトなので持ち運びしやすいくもり止めです。アウトドアの際に荷物に入れておいてもかさばらないため、めがねの曇りが気になったときに、サッと取り出してケアできます。
スプレータイプ・ムースタイプ
液状やムース状になっている成分を、めがねのレンズに吹き付けてケアするタイプのくもり止めもあります。スプレーやムースタイプを使う際は、めがねを洗ってから成分を拭きつけ、指で全体に塗り広げます。塗ったあとは少し乾かしてから、ティッシュなどでやさしく拭き取ってください。スプレータイプは、ケアに少し手間がかかりますが、効果の続きやすいものが多いという特徴があります。長時間めがねの曇りを気にせずに済むと、プレー時間の長いスポーツをする際も安心です。塗り直す手間が少ないため、途中で活動を中止することなく、アウトドアを思う存分楽しめます。スプレーやムースタイプの強力なくもり止めは、アウトドアにでかける前や、アクティビティをはじめる前などに準備するのがおすすめです。
ジェルタイプ・点液タイプ
くもり止めには、ジェル状や液状になっている成分を塗ってケアするタイプもあります。めがねを洗ってから、ジェルであれば米粒くらい、点液なら数滴をレンズに塗ります。めがねのレンズ全体に指で塗り広げて、少し乾燥させたあとにティッシュなどで拭き取れば、ケアは完了です。スプレーやムースタイプと同じで少し手間がかかりますが、効果が長続きしやすいものが多くなっています。またジェルや点液タイプは、コンパクトサイズが多いため、荷物に入れてどこにでも携帯しやすいくもり止めです。成分を塗るときも周囲に飛び散りにくいため、テントや車のなかなど、室内でも場所を気にせずに使えます。
小さく折りたためるクロスタイプのくもり止め
サイモンは、サングラスやリーディンググラス、ケア用品など、めがねの関連アイテムを取り扱っています。毎日使うものだからこそ、人々の暮らしをより快適に、便利にすることを目指しています。長く愛用していただけるような、価値あるものづくりを追求しています。計算されたデザインで、手に取ったときの気持ちよさを積み重ね、生活に彩りを加えるアイテムを多数取り揃えています。
フォグストップクロス
軽くてかさばらない、コンパクトで持ち運びしやすいクロスタイプのくもり止めです。15cm×18cmのクロスにくもり止め成分を染み込ませてあり、拭くだけで簡単に曇り対策ができます。折りたたんで収納できる保管用のチャック袋がついていて、名刺ほどのサイズになるため、服やかばんのポケットに入れてもかさばりません。使用環境などによって異なりますが、長時間効果が持続する強力タイプのクロスです。1枚で約250回使えるので、コストパフォーマンスにもすぐれています。
まとめ
UVカット機能付きのレンズや光の反射をおさえる偏光レンズなど、機能性の高いめがねやサングラスは、アウトドアを楽しむために欠かせません。レンズは、温度差や蒸気などによって曇ってしまうため、あらかじめ対策が必要です。コンパクトなくもり止めであれば、かさばらないので荷物に入れて持ち運べます。出かける前の対策や、気になったときにサッと使うなど、シーンに合わせてくもり止めを使い分けて、アウトドアを安全に楽しみましょう。